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【アニメレビュー#1】ひぐらしのなく頃に卒

f:id:naderin:20211003095246j:image(©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会)

おはようございます。エウアです。

2021春、「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」、通称「OSMK」というとんでもないアニメが現れましたね。言ってしまえば駄作です。

そして翌期、またしてもとんでもないアニメが現れました。

それが、ひぐらしのなく頃に卒」です。

えっ、あの人気シリーズのひぐらしが!?

そうです。こいつはヤバいです。クソアニメです。というわけで今回は、いかにこの作品が酷いかを解説していこうと思います。

ひぐらしシリーズは僕が大好きなアニメで、ぜひ前情報なしで見てもらいたい作品なので、最初のほうは「ひぐらしのなく頃に(1期、以後「無印」)」、「ひぐらしのなく頃に解(2期、以後「解」)」等の前作のネタバレはなしで説明します。

背景

まず、「卒」とはいったい何なのかについて説明する。

同人ゲームを原作とした、テレビアニメのひぐらしは、2006年に全26話の「無印」、2007年に全24話の「解」が放送された。そして2009〜2013年にかけて、3シリーズ(「礼」、「煌」、「拡」)のOVAが発売された。これらはすべてスタジオディーン制作である。(ちなみに俺は「煌」、「拡」は見てない)

そして2020年に、アニメひぐらしの新プロジェクトが発表され、秋から放送された。制作はパッショーネ。当初のタイトルは「ひぐらしのなく頃に」であったことから、「無印」のリメイク作品かと思われたが、第1話の最後で、タイトルが「ひぐらしのなく頃に業」であることが明かされ、完全新作であることが判明。「業」は全24話。

その「業」の続編であるのが「卒」である。全15話。

これらを踏まえて今作のクソポイントを説明していこう。

 

クソポイント① 1〜13話のつまらなさ

f:id:naderin:20211003115128j:image(©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会)

知らない人に向けて説明すると、アニメひぐらしは、だいたい4話区切りくらいの編で分かれていて、○○編で起こった惨劇が後の△△編において別視点で真実が明かされる、といった形をとっている。この△△編を解答編と呼ぶ。

さて、「卒」の第1〜13話には4つの編が含まれていて、「業」の解答編に当たるのだが、これがマジでつまらない。というのも、惨劇の手口が全部一緒なため、なんと13話分の要約がたった1文でできてしまうのだ。あまりにも退屈すぎる。はなくそほじってた。

しかもその手口もしょうもなく、実行においても疑問点がある。そんなのありかよ…。って感じで。証拠隠滅の甘さも突っ込まれてたね。

見ている側としては、「卒」第1話を見た時点、もっと言えば「業」の終盤を見ていればすべて想像がつくことを延々とやり続けているだけなので、何も面白くない。これが13話分、つまり4、5時間分続きます。再放送を見てる感じです。

 

クソポイント② 突如始まるバトル

そしてついに第14話で物語はようやく「業」と対応する場面から、新しい場面へと進む。しかしそこで視聴者が目にしたものは、衝撃の超展開と、これまでのひぐらしシリーズから完全に逸脱した、ド○ゴンボールのようなバトルだった。

超展開に関しては後の「無印」、「解」を視聴済みの方向けの部分で触れるとしよう。ひぐらしはかなり考察民が多い作品であるため、多くの視聴者を失望させたに違いない。

ここではド○ゴンボールのようなバトルについて説明する。

f:id:naderin:20211003093246j:image(©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会)

左が古手梨花、右が北条沙都子

この二人による、「ひぐらしのなく頃に」という作品では従来ありえなかったバトルが突如始まったのである。たしかにこれまでも登場人物同士が闘うというシーンは何度もあった。しかし、謎のオーラをまといながら、空を超高速で飛び回って空中戦を繰り広げるといったシーンは一切無かった。

従来の闘いは、主に凶器を用いたものであり、もちろん地上で行われていた。つまりどういうことかというと、物理法則の範囲内であったということである。

この第14話ではおそらく大多数の視聴者が困惑すると同時に笑いを堪えられなかったのではないだろうか。ひぐらしのなく頃に超(スーパー)とか言われてた。

もはや意味がわからないです。

 

クソポイント③ 争いの理由

f:id:naderin:20211003114907j:image(©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会)

これがまあしょうもない。簡単に言うと、

梨花「沙都子と一緒に都会のお嬢様学校へ行きたい!」

沙都子「勉強ヤダ!梨花も雛見沢に残れ!」

これだけです。雛見沢ってのはこいつらが住んでる村です。「無印」、「解」を見るとこれがいかにショボいかがわかると思います。

これだけなのに、めっちゃ壮大なバトルをして、さらに、めっちゃくさいセリフを言います。まあ実際に見てもらった方が早いですね。

 

クソポイント④ 最終話のエンディング曲

f:id:naderin:20211003115040j:image(©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会)

第14話までの時点で多くの視聴者はこのアニメに失望していたであろう。そして迎えた最終第15話。結局よくわからん、微妙な感じでバトルが終結し、二人はそれぞれ別の道へ進み、エンディングを迎える。ここで流れた特殊EDテーマが、島みやえい子さんが歌う「you-卒業-」

これが何かって言うと、ひぐらしの原作ゲームなどで流れる「you」という楽曲の新しい歌詞のバージョン。俺はアニメしか見ていないのでよく知らないのだが、「you」はひぐらしシリーズの代表曲で、名曲とされている。島みやえい子さんは、「無印」「解」のOPなどを歌っていた、ひぐらしファンには馴染み深い人物である。

「最後にこれ流しておけばいいやろ!w」「感動しろやオラ」みたいな制作陣の意図が見えた。あれだけめちゃくちゃな作品を作っておきながらである。視聴者をバカにするのもいい加減にしてくれ。本当に不愉快だった。腹立たしい。

むしろこれで素直に感動できた人は凄いと思う。いるの?

 

とりあえずまとめ

ひぐらしシリーズを知らない人に説明できるクソポイントはとりあえずこのくらいか。「業」の時点ではけっこう面白かったんだけど、解答編を「卒」へと残した時点で「業」にも問題があったのかもね。でもまあクソアニメ認定は「卒」だけで良いでしょう。

百聞は一見にしかずということで、まあ見てもらうのが1番クソさがわかりやすいと思います。ぜひ見てくれ。

その前に、「無印」「解」は俺的には本当に面白かったので、これらを見た上ならばさらなるクソポイントも理解して頂けると思います。見てない人はぜひ見て!

このアニメレビューシリーズが続くかは全くわかりませんが(たぶん続かない)、また書いたときにはよろしくお願いします。

ではいったんこの辺で一区切りにしておいて、ここからは前作視聴済みの方向けに追加説明をします。

 

 

 

 

ここからは「無印」、「解」を視聴済みの人が読む前提です。「業」、「卒」のネタバレもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「無印」「解」視聴済みの人向け

まだ言いたいことはありますよ。

クソポイント①補足

1〜13話がつまらない理由のひとつである、惨劇の手口。それは、全て沙都子が機関から盗んできた雛見沢症候群を発症させる注射によるものだった。鬼明し編ではレナ、綿明し編では魅音、祟明し編では大石、神楽し編では赤坂、茜、公由、圭一に注射をして、雛見沢症候群を発症させ、梨花を殺した。梨花を聖ルチーア学園へ行かせないために。

もう、全部それだけなので、全く面白くもなんともないです。クソです。よって、上の方に書いた、13話ぶんの要約は、「沙都子が黒幕」だけで十分でしょう。

というか、当然この展開は「業」のときから決まっていたことなので、俺は一体あのとき何を見せられていたんだという気持ちになりました。数少ない受験期のアニメタイムをこれと神様になった日に使った俺……。呪術廻戦とゆるキャンだけで良かったじゃん。

そもそも注射するときに気づかれるんじゃないか?と思うシーンもあったり、し終わった注射器をポイ捨てするという証拠隠滅の甘さもあったりと、ツッコミどころも多く、本当につまらなかった。

 

クソポイント⑤ 超展開

これまではループしているのは梨花だけだったが、

「業」第17話で、沙都子もループしている事が判明。それに梨花が気づいてからの話が「卒」第14話。沙都子がループしている梨花と同じ世界へ行くには、梨花よりも後に死ななければいけないという設定がある。

というわけで、第14話では、沙都子が梨花を殺しまくります。次々と世界線を移動しては殺しを繰り返す、壮大なバトルが繰り広げました。ネット上ではリスキルとか言われてましたね。というかそもそもどの時間、地点にリスポーンするのかもよくわからんのだけれど。

その後、繰り返す者を殺す剣とかいうわけわからんものを手に入れるために、先ほどのドラゴンボールバトルが始まります。このバトルが本当に意味不明で、どんどん場所も時間も移動しながら戦います。ちょっと俺の頭では理解が追いつかなかったので、誰かわかる方解説お願いします。

 

クソポイント⑥ 死の価値

これは「業」にもいえることなんだが、死にすぎなんだよ。以前のひぐらしって、一回一回の世界で必死に生きようとした上での惨劇だからキツかったのに、新作ではリセマラ感覚で簡単に死ぬ。

ゲーム大会で沙都子がゆびぱっちんでリセットして無双するシーンがあるんだけど、あれって一回一回死んでるってことでしょ? それはないぜ。ゆびぱっちんで死亡を表すのとかさすがに舐めすぎでしょ。

 

謎ポイント リスポーン

ゲーム大会ゆびぱっちん世界厳選あたりで、これまでのひぐらしシリーズでは気になりもしなかったし、気にする必要も無かった、死んだ後いつ、どこにリスポーンするのかということが気になった。あれってどこからやり直してるのん?

毎回銃を入手してたが、あれも毎回同じイベント起こして入手してるってこと? 乱数とかで起こせなかったりしないの? 鉄平に虐待を受ける世界線は無くなったの?

そこらへんがよくわからなくて、説明があったけど俺が聞き逃しただけだったらごめん。

 

クソポイント⑦ 沙都子アンチ大量生産

f:id:naderin:20211006000739j:image(©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会)

確実に沙都子のアンチが増えまくったでしょうね。こいつクズすぎるもん。俺はもともと沙都子が嫌いだったけど、ひぐらしのキャラ人気って割といいバランスだったと思うんだよ。ただ、今回の件で沙都子のキャラが完全に崩壊したと思います。

いくら梨花をルチーアに行かせたくないからって、親友をあんなに何回も殺すようなマネします? 平気で部活メンバーに注射打って雛見沢症候群起こさせるし。あんなにいい友達を自分の理想を叶える道具程度にしか考えていないゴミクズ。「解」の頃の絆とはいったい何だったのか。

そもそもこいつが勉強すれば済むだけの話だろ。本当に自分に勉強が合わないんだったら一人で雛見沢に残れよ。自分勝手が過ぎる。梨花もこんな奴見捨ててルチーア行け。

しかも沙都子がルチーアに行ってハブられてたとき、梨花は沙都子に救済の手を差し伸べたにも関わらず、振り払ったのは沙都子だからな。マジでゴミ。

 

クソポイント⑧ 親友

最終話で、いろいろあっても、梨花と沙都子は親友なんだ!みたいな感じで終わるけど、いやいやいや!こんなゴミクズと親友なわけあるか! 今回の沙都子と梨花、10-0で沙都子が悪いだろ!

すごく無理やり感のある終わらせ方。

あと、結局最終話で二人が別々の道へ進むことになったときのセリフがめちゃめちゃ面白かったですね。新幹線のドアのところでこれやってるんだぜ?

下に引用しますね。

沙都子「お別れですわね。せいぜい一人ぼっちをお楽しみあそばせ。」

梨花「お生憎様。たくさん素敵な友達を作れるってあんたが教えてくれたわ。」

沙都子「そうね。梨花にお似合いの洒落た友人がたくさんできるでしょうよ。」

梨花「でも、そこに沙都子はいないのよね。」

沙都子「ええ。ここにも梨花はいませんわ。」

梨花「私達は、この宇宙でたったふたりきりの繰り返す者。」

沙都子「わたくしたちは、永遠だからこそ、ときには別離が必要なんですのよ。」

梨花「互いがアレルギーにならないために、二人の絆を確かめ合うために。」

沙都子「それでもきっと、あんたの姿が見えなくなったらすぐに探し始めるわ。」

梨花「あんたが追うなら、私は逃げるわ。」

沙都子「追うのを辞めたら、あんたが探すわ。」

梨花「あんたが北へ行くなら、私は南へ。」

沙都子「東へ行くなら、私は西へ。」

梨花「いつか会えるわ。」

沙都子「すぐに会えるわ。」

梨花&沙都子「また、なにかのなく頃に。」

(ひぐらしのなく頃に卒第15話より)

俺「は!?!?!?wwwwwwwwwwwwwwwwww」

なんだこれwwwwwwくさいくさいくさいwwwwww

しかもこの後、例のyouが流れます。笑わせに来てるとしか思えない。

 

 

まあ説明しやすい所だとこれくらいですかね。まあもっと説明がうまい人だったらもう少し詳しく、わかりやすく書いてくれるんでしょうけど、少しでもクソさが伝わったかな。ではまたいつか。